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Lee Guitars Bluetooth 温湿度計

《Q1》
温湿度管理ってどうして必要?
A1

《Q2》
アコースティックギターに最適な温湿度って?
A2

《Q3》
Lee GuitarsのBluetooth温湿度計で何ができるの?
A3

《Q4》
Lee GuitarsのBluetooth温湿度計どう使うの?
A4

《Q5》
リギター温湿度アプリでは何ができるの?
A5

《Q6》
運用開始時・開始後に「故障?」「エラー?」と思ったら…
A6

《Q7》
問い合わせしたいときは?
A7


A1)温湿度管理の必要性

生木で形成されているアコースティックギターは、人間と同じように呼吸しています。

湿度は、高ければ湿気を吸収し膨張したり、低ければ材に含まれていた水分が蒸発し木目の収縮によりクラックの発生など構造上の様々な不具合を引き起こす要因となり得ます。これは演奏性や出音にも影響を及ぼします。また温度については、高温になれば使われている接着剤が溶け出し接合部に緩みが生じたり剥がれたり、塗装の種類によっては塗装皮膜が変質し白濁してしまったりケース内の布地が張り付いたり跡になってしまうケースもあります。

ここ数年、この気温や湿度が原因と思われる、ネックの反り、ブリッジやバインディングの剥がれ、ボディトップの変形による弦高の変化などといった調整やリペアが大変多くなっています。

冬の乾燥と夏の高温多湿な日本の気候は、生楽器にとっては厳しい環境と言えます。今後、気候温暖化が進み夏場は、更に気温が高くなる可能性があります。高温になる車中やエアコンのない蒸し暑い部屋に、長時間置いたままにすることはできるだけ避けてください。神経質になりすぎる必要はありませんが、私たち人間と同じように、アコースティックギターにもできるだけ適温適湿の環境を作ってあげられるよう、温湿度計を活用して管理することをお勧めしています。

A2)温度は摂氏20℃前後、湿度は50%前後

湿度40%以下の状態が続く環境下では、クラックやボディトップの落ち込みやバインディング剥がれ、60%以上の状態が続く環境下では、ボディトップの膨らみやそれによる弦高が高くなるなどの症状が発生しやすくなります。したがって湿度は40%〜60%程度の状態を保つことができていれば、大きな問題が生じる可能性は少ないと考えています。

保管場所となるお部屋に温湿度計はいくつありますか? 通常1個程度かと思いますが、同じ室内でも気流の流れがある場所と湿気の溜まりやすい場所があり、温度も湿度も若干異なります。また室温が適温で保たれていたとしても、エアコン等冷暖房器具により湿度が下がりすぎてしまうケースもあります。加湿器等を併用しながら適度な湿度を保てるよう注意が必要です。

ギター1本1本収納できる温湿度を自動で調整するギター保管庫も販売されていますので、温湿度管理にはそういったものを活用されるのもお勧めです。ただ高額なため、購入には躊躇される方も多いかと思います。しかしトラブルが発生した場合、ギターの状態にもよりますが修理代も高額になる場合があります。それを考えれば決して高くない価格ともいえます。スペース的に置く場所がない場合は、外気の影響を受けにくいギターケースに、調湿剤等と一緒に入れて保管することがベストですが、スタンドに立てたり壁に掛けて置いておく場合には、そこがどのような状態の場所になるのか把握しておく必要があります。

A3)Lee GuitarsのBluetooth温湿度計の特徴

・世界標準のスイスSENSIRION社製温湿度センサーを採用
・サウンドホールに取り付けアコースティックギターボディ内部の温湿度を計測
・重さ33gの軽量かつコンパクトでスタイリッシュなデザイン
・直径25mmの視野角が広く視認性の高い E Ink 高解像度ディスプレイ搭載
・CR2032ボタン電池駆動
・Bluetooth5.0機能搭載により専用アプリでの管理が可能
・Wifi(2.4GHz)ゲートウェイユニットとの併用で外出先からも温湿度をチェック可能


LeeGutiars Blutooth温湿度計仕様

ディスプレイ部とセンサー部の裏面にはマグネットが内蔵されています。センサー部をサウンドホール内に挿入し、トップパネルを挟み込む形でマグネット同士が自動吸着し固定できます。そのため、ボディ内部の温度・湿度を計ることができるのが、このLee Guitars 温湿度計の最大の特徴の一つです。

そしてBluetoothでスマートフォンと繋がり、ダウンロードした無償専用アプリとペアリングすることで、本体ディスプレイが見えない場所にいても、Bluetooth電波エリア内であれば、スマートフォンアプリ画面で温湿度を確認する事ができます。それらのデータはアプリ内(本体では1か月間)に自動で記録され、管理する事も可能です。

リギター温湿度計アプリ起動画面、24時間/30日間計測データ画面

A4)Lee GuitarsのBluetooth温湿度計の使い方

こちらで紹介する使い方はあくまでもアコースティックギターで使用するひとつの方法です。アコースティックギターのみならず、他の楽器でも活用いただけると思いますので、是非お役立て下さい。弊社では他にストレート弦の保管等にも使用しています。

◆ボタン電池CR2032を本体ユニットにセットし、ギターのサウンドホールに取付

Lee Guitars Bluetooth温湿度計(1)イントロダクション編

サウンドホールから温湿度センサー部を中に入れ、トップパネルを挟み込むようにセットします。センサー部、ディスプレイ部の背面に取り付けられたマグネット同士の自動吸着により固定されます。背面素材は特殊なシリコンゴム加工により滑りにくくトップパネルを傷つける危険性のある素材ではありませんが、ピックガードがついていないギターや、塗装の種類、特にセラックやカシュー、劣化したラッカー塗装等では、ゴム製品への抵抗性が低いため、小さく切った布やフェルト、薄いコルク板などを挟んでご使用いただくとよいでしょう。

LeeGuitars Bluetooth 温湿度計 装着イメージ

室内に吊したりスタンドに立てかけたりしているギターに取り付ける場合は、温湿度計ユニットのディスプレイで温湿度を確認することができます。

◆搭載のBluetooth機能を活用し、スマートフォン専用アプリで確認・管理する


スマートフォン専用アプリ「リギター温湿度」をダウンロード(iOS版clickAndroid版click)し、温湿度計ユニットを登録する事で、手元に温湿度計ユニット本体がなくても、Bluetoothエリア内であれば、アプリで温湿度を確認・管理することができます。温湿度計ユニットを取り付けたギターをケースに入れて保管している場合、ケースを開けなくてもアプリで温湿度を確認できます。

アプリ導入と温湿度計ユニット登録・設定方法については、iOS版のものですがこちらの動画をご参照下さい。
Lee Guitars Bluetooth温湿度計(2)リギター温湿度アプリ導入・設定編

さらに専用wifiゲートウェイユニットを保管しているスペースのコンセントに設置しアプリに登録することで、Wifi経由でネットワークに接続(2.4GHz帯のみ。5GHz帯未対応)され、外出先からもインターネット経由で温湿度を確認する事が可能になります。wifiゲートウェイユニット1個につきLee Guitars 温湿度計を最大10個までペアリングが可能です。

LeeGuitars Wifi Gateway ユニット接続

ゲートウェイユニットの導入・設定方法については、こちらの動画(iOS版)をご参照下さい。
Lee Guitars Bluetooth温湿度計(3)Gatewayユニット導入・設定編

◆WechatやFacebookを活用し、Lee Guitarsのサーバー経由で各温湿度計ユニットデータを複数端末で共有可能


温湿度計ユニットは、基本的に1つの端末にしか登録できません。1度登録した温湿度計を、別の端末のアプリに登録した場合、前に登録した端末上のアプリで見る事ができなくなります。しかし、WechatやFacebookアカウントにログインする事で、Lee GuitarsのSNSアカウントサーバーを介して温湿度データを共有することが可能になります。

その設定方法については、こちらの動画(iOS版)をご参照下さい。
Lee Guitars Bluetooth温湿度計(4)応用活用編

A5)リギター温湿度アプリの機能

◆データ蓄積


Lee Guitars Bluetooth温湿度計ユニット本体内にも温湿度データを保存する事ができますが、本体ユニットでは履歴データを呼び出したり確認する事はできません。スマートフォンで専用アプリをダウンロードし、本体ユニットを登録する事で、Bluetooth機能によりそれらのデータはスマートフォンアプリに送られ、履歴データを確認する事ができます。※ただしアプリを開いた後、温湿度計ユニットのデータが反映されるまで多少時間がかかる場合があります。

リギター温湿度計アプリ24時間/30日間計測データ、月報画面

またそれらの履歴データは、月報としてCSVファイルでEメールに添付し送信する事ができますので、パソコン等でも管理することができます。



◆監視(モニター)機能


24時間計測データ画面上右端のアイコンをタップし、設備管理画面で装着する楽器(温湿度計ユニット)ごとにモニターモードの設定ができます。

リギター温湿度アプリ モニターモード画面

モニターモードには、メーカーが設定した「厳格」「ゆったり」の2つのモードと、ユーザーが自由に設定できる「カスタム」の合計3つのモードがあります。

リギター温湿度アプリ モニターモードカスタム設定画面

「カスタム」モードでは「適切な湿度」「適切な温度」をタップし表示される設定画面で、緑のバーエリアを上下にスライドさせて1%1℃単位で自由に設定することができます。設定が完了したら、画面左上の「<」マークをタップすると元のモニターモード画面(上図左端)に戻ります。最後は必ずモニターモード画面右上の「保存」をタップして下さい。保存を押さずに「<」マークで前の画面に戻ってしまうと、変更した設定は無効となってしまいます。

◆通知機能


温湿度計ユニットが、モニターモードで設定した範囲外の温湿度を検知した際、アプリを開かなくてもスマートフォンの待機画面に表示する通知方法を設定することができます。



設備管理画面「モニターモード」下の「通知」をタップすると通知画面が開きます。一番上の「異常通知」では、どのような状況の時に通知するかを設定します。「異常通知」をタップすると、下に選択肢が表示されます。「シャットダウン(通知しない)」「すぐに」「異常が●(1〜12)時間続いた時」「異常が●(1〜3)日続いた時」からご希望に合わせて設定して下さい。更にその下の「詳細なお知らせ」で、「毎月データ分析のお知らせ」「バッテリー残量の警告」「ナイトモード」のON/OFF設定ができます。設定が終わりましたら画面左上の「<」マークをタップし設備画面に戻ります。

A6)下記内容をご確認下さい。

❶E Ink ディスプレイが表示されない


ボタン電池を入れる方向(蓋側が+/ユニットのホルダー側が−)が間違っていないか確認すると同時に、念のため入れ直してみて下さい。それでも表示されない場合は、別の新しいボタン電池を入れてみて下さい。
それでも表示されない場合は、A7)お問い合わせについてをご一読の上、Lee Guitars Bluetooth温湿度計アフターサポートフォームclickからお問い合わせ下さい。

❷アプリにBluetooth温湿度計ユニットが登録できない。アプリの設備追加画面で、ユニット本体のディスプレイ下ボタンを押し検索を開始してもユニット本体を認識しない状態が続く


設備追加画面内に表示された「"リギター温湿度"がBlutoothの使用を求めています」ウィンドウで、誤って「許可しない」を選択していないかどうか確認して下さい。
また位置情報サービス(スマートフォンのホーム画面から「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」)が「オン」になっているかどうか確認し、「オン」になっていない場合は「オン」に設定して下さい。

❸同じ室内で据え置き型の温湿度計と併用し、複数のユニットを管理しているが、温度や湿度にばらつきが見られる


このLee Guitars Bluetooth温湿度計は、ボディー内部の温湿度を計測しますので、個々のギターの状態により、取り付けたギターごとに異なる数値が表示されます。また一般的な空気中の湿度の平均値を示す湿度計とは異なり、計測もシビアで近接地の湿度を表示しているため、同じ室内に置かれた据え置き型の温湿度計とは異なる可能性もあります。

❹E Ink ディスプレイ下のボタンを押しても、ディスプレイ温度表示の摂氏と華氏の切り替えができない


ボタン電池残量がない可能性があります。新しいボタン電池に交換してみて下さい。

❺アプリ上の計測データグラフが途切れている、または表示されない


本体ユニットとアプリ上で若干タイムラグが生じる場合があります。特に、しばらくの間アプリを開いていなかったりすると、履歴データの読み込みに時間がかかる場合があります。アプリを開いたまま、数時間〜数日様子を見て下さい。それでもデータが反映されない場合は、電池を入れ直してみてください。

※E Ink ディスプレイやアプリ上で表示されている電池残量は、実際の残量と異なる場合があります。アプリの各ユニットの「設備管理」画面の「備考」には100字以内で自由に入力ができますので、電池交換日を入力しておくと交換時期の目安がつけやすいでしょう。

それでも反映されない場合は、アプリから登録ユニットを一旦削除し、再度登録してみて下さい。

❻アプリ画面に登録したユニットが表示されない




通常はアプリを開くと、左画面のように登録したユニットのリストが表示されます。もし、右画面のように、今まで表示されていたものが突然表示されなくなった場合は、あわてず、アプリ操作等は行わず、そのまま半日〜1日程度様子を見て下さい。

不定期に本国メーカーによるソフトウェアのアップデート、サーバーメンテナンスが行われている可能性があります。またサーバー障害時等において、右画面のように何も表示されない状態となる場合があります*1。サーバー復旧後は、何もしなくても通常画面が表示されるようになります。
*1.これらの情報は弊社SNS(ツイッターclick・(Facebookclick)にてご報告を行っております。

弊社でも、できるだけチェックはしておりますが、気付かない場合もございます。誠に恐れいりますが、1日以上、この状態が続いた場合は、メールclickにてご連絡下さい。

A7)アフターサポートフォームからお問い合わせ下さい

上記で解決できなかった問題や、その他ご使用上のご不明点については、Lee Guitars Bluetooth温湿度計アフターサポートフォームからお問い合わせ下さい。

リギター温湿度アプリについては、ご使用の端末やソフトウェアのバージョンによる関係が伴います。内容によっては、メーカーへ確認させていただく場合がございます。その際、温湿度計ユニットについてメーカーの方でも状況を把握するために、ファームウェアバージョンとMACアドレスが必要になります。これらは設備管理画面上に記載されていますので、お問い合わせの際は、問い合わせたいユニットの設備管理画面のスクリーンショット画像(右下)をご用意下さい

リギター温湿度アプリ設備管理画面

その他、お客様のご使用端末情報(ご使用端末のメーカー・機種・型番)、接続環境(Bluetooth接続のみ or 専用Gatewayユニットを併用したwifi接続、wifi接続の場合はご使用のwifiルーターのメーカー・型番)等についてもお伺いさせていただきます。情報は少しでも多い方が問題の解決へ向けた足掛かりとなります。できるだけ状況を詳細にお知らせ下さい。状況を把握しやすい画像や動画(1ファイル最大15MBまで)もあれば助かりますこちらのLee Guitars Bluetooth温湿度計アフターサポートフォームclickへ必要事項をご記入、また画像や動画をアップロードしていただき、送信して下さい。 フォームから送れなかった場合は、お手数ですがメールclickでお送り下さい。

お送りいただきました内容につきましては、メーカーへ確認が必要な内容につきましては、お日にちをいただく場合もございますが、できる限り早めに、メールもしくはお電話でご対応させていただきます。お名前・ご住所・ご連絡先等の個人情報につきましては、プライバシーポリシーclickに基づき、弊社でのご対応時のみの使用とし、メーカーサイドへお伝えるすることはございません。